勉強と同じで将棋の学び方、上達方法は一つではなく、色々なやり方があると思います。また、その人の性格や適性などによっても、アプローチは様々です。しかし、初心者の場合は、基本を学ぶことが重要である事は変わりません。
基礎知識を学ぶ
一般的に、基本的な戦法、手筋、囲い方などを覚えるだけでも、それらの基本知識を習得していない人には、負けることはまずなくなります。自分好みの戦法を見つけて、その戦法で何度も対局していると、その戦法での相手の指し方への対処法なども身に付いてきて、一般レベルの中では将棋がかなり強い方になれます。
基本的な戦法、手筋、囲い方については、本を一冊買うだけで十分な程の情報を得られます。さらに現在は、ネット上にも多くの将棋の戦法や定跡などの情報があり、無料で学ぶことができます。
日本将棋連盟のサイトでも基本戦法などについての記事があります。
まずはじめに覚えておくべき3つのセオリー【はじめての戦法入門-第1回】
手元に将棋盤をおいて実際に駒を並べて動かすと戦法や手筋を覚えやすいと思います。これは、漢字や英単語を学ぶ時に実際に書いたりする方が身に付きやすいのと共通するところだと思います。
パソコンやスマートフォンになじんでいる人の場合は、本物の将棋盤でなく、ソフトウェアでも特に差もない、またはより身に付きやすいかもしれません。勉強法は、人にもよるので、自分でやってみて身に付きやすいと思う方を選ぶことをお勧め致します。
尚、一般的にはコンピューター器機上で動作するソフトウェアの方が何となく分かったような気になりやすい傾向がありますが、実際に手を使って駒を動かす方が身に付きやすい場合が多いです。
例えば、スポーツや習い事の上達方法を、本、テレビ、YouTube等で見ると何となく分かった気になったりできるような気がしても、実際に自分でやると中々そうはならないことが多いです。
序盤の戦法と囲い方を学ぶ
スマートフォンアプリなどの棋譜ソフトは、場所を問わず空いている時間に見ることができるので、とても便利だと思います。基本的な戦法などの棋譜を入力して、何度も一手一手再生して繰り返し見ていれば、覚えられると思います。
序盤の戦法と囲い方を覚えるだけでも、それらの知識を持たない人との棋力の差は大きいです。
しかし、基本的な戦法と囲い方を知っている人と対局した場合、総合的な力の差で勝負が決まることが多くなります。これは、次の上達のための段階に入ったことを示します。
詰将棋は終盤と中盤力を向上させる
将棋を学び始めた最初の頃は、駒の連携を理解するところが難しいところだと思います。詰将棋は、駒の連携や基本的な手筋を学ぶことにとても適していると思います。駒の連携についても、奥は深いです。詰将棋に取り組むことで、自然と基本的な駒の連携方法を学ぶことができます。
基本を学ぶには、複雑で込み入った詰将棋よりも、比較的シンプルな方が実戦でも利用できると思います。その意味では、まずは3手詰め、5手詰など短めの詰将棋から取り組むことも効果が得られやすいです。
きのあ将棋の実戦で良くある形の詰将棋は、レベルの異なる4つを一組にして、新規投稿されています。想定難易度の星印が少なめのものは、基本を学んだり、実際に指せるようになることに繋がりやすいのでお勧めです。
終盤の鍵を握る寄せる力を身に付ける
相手の王を攻め込んで追い詰めていくことを寄せると言います。寄せる力は、将棋の経験や総合力などとも関わりが深いです。寄せるにもレベルや段階、定義などで対象となる範囲も変わりますが、寄せる力を高めることは身に付きづらいところがあります。
詰め将棋の場合は、詰む事が前提条件として成立しているため、比較的割り切って考えやすいです。詰将棋の場合は、大駒などを捨てる手筋も良く登場します。実戦では、詰むと分かっていない事も多いので、駒を犠牲にすることもあまり積極的に考えない、あるいは考えづらい心理傾向があります。
寄せ方を学ぶのは簡単なことではないですが、きのあ将棋では途中局面から対局できる「寄せ合い将棋」も利用できます。
寄せ合い将棋では、対局相手のロボット(コンピューター棋士)の強さを3段階の中から選ぶことができます。test-1は初級者向きです。test-10は初中級者、test-200は中級者に向いていると思います。ロボットの強さは、きのあ将棋のコンピューター棋士とは直接比較できないようですが、初級者向けの棋士と普段対局されている方であればtest-1、中級者向けを普段やられている方は、test-10から始めてみるのが程良いと思います。
複数の局面で対局して、相手のレベルが自分よりも少し強い程度だと丁度良いと思います。相手の指し方などから、学ぶこともできます。
寄せ合い将棋は、正に実際の対局の終盤に近いです。相手か自分が投降するまで指すことができるのも実際の対局に近い経験が得られます。
私は今週からtest-200でいくつかの寄せ合い将棋をしてみました。とても学ぶところが多いと感じています。しばらくしてから、棋力向上の効果などを含む感想を投稿する予定です
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