将棋は対局するものなので、勝敗があります。対局したら、負けたくない、勝ちたいと思うのが自然の心理です。将棋は駒の動かし方さえ覚えれば誰でも将棋を指すことはできるようになります。しかし、対局だけを行っていても、将棋は上達しません。
将棋は数学的な性質があります。数学では、基本的な解き方を学んで身につけると、応用問題を解けるようになったり、難しい問題などについても答を出すことができるようになります。数学で言うところの解法や法則は、将棋での定跡や手筋と近いです。
物事の上達方法は、基本を学んで、練習を積み重ねることです。スポーツでも芸術でもそうですが、基礎を身に着けて練習することで上手くなっていきます。誰もが最初は初心者です。初心者は、最初は上手にこなすことができませんが、基本をきちんと学んで練習すれば、誰でもそれなりのレベルには到達できるようになります。
テニスや卓球などで、初心者同士が試合を何度もしても、試合だけでは上達はしません。練習をしたり、上手な人と打ちあったりすることで、上達していきます。この様な所は、将棋にも共通するところです。
将棋の基本知識習得方法
これから将棋を始める人の場合は、駒の動かし方、ルールなどを覚える必要があります。これらは、比較的簡単に習得できると思います。将棋には、戦法や定跡と呼ばれるものがあります。囲い方と呼ばれる王を守る陣形なども基本があります。基本的な戦法や定跡を学ぶだけでも、初心者としての将棋の棋力(強さ)を大幅に高めることができると思います。
例えば、基本的な戦法を知っている人と知らない人が対局した場合、戦法を知っている人が勝つ可能性が非常に高いです。これは、基本を知っている人と知らない人が、何らかの競技で対戦した場合と似たところがあります。
日本将棋連盟のサイトでも「まずはじめに憶えておく3つのセオリー【はじめての戦法入門】」など多くの役立つ情報が公開されており、基本戦法などを学ぶことができます。
将棋の基本の本を購入しても良いと思います。
基本を学んだ上で適切なレベルの相手と対局する
今は将棋ウォーズなどの対局型ゲームであれば、将棋の相手を見つけることは比較的簡単にできます。しかし、将棋ウォーズは、指し手の時間などが限られているので、十分に考えることができません。
自分のペースで色々考えながら、将棋を指す方が、上達に繋がります。最初の頃は、数学や英語の問題を1問解くのにも時間がかかります。将棋の手を指す場合にも、時間がないと相手の差す手やその後の手筋などについても十分に考えることができません。
対局でも、持ち時間を気にせずに自分のペースで考えたりできる方が上達に繋がります。
自分のレベルに合った相手と時間を気にせずに対局できる将棋ゲームを利用する
コンピューターとの対局型将棋ゲームは、持ち時間を気にせずに自分のペースで考えて将棋を指すことができるものが多いです。対局する相手は、自分と同レベルよりも少し強い程度が程良いです。自分と同レベルか少し強い相手と対局すると色々と学ぶことができます。
将棋は初級でもある程度基本を学んでくると、自分の得意な戦法などが見つかります。ドレベル以上の対局相手であれば、相手も得意な戦法や棋風があります。
コンピューターと対局型ゲームでも、それぞれのレベルにおいて、異なる棋風、戦法を持つコンピューター棋士と対局できるのが、きのあ将棋の特徴です。きのあ将棋の場合、入門者向けに4棋士、初級者と中級者向けにそれぞれ7棋士が用意されていて、それぞれ異なる棋風や特徴を持っています。
色々な戦法を使う相手と対局することは、棋力を向上させることに繋がります。きのあ将棋は、初心者から中級者までの人にとって、将棋を上達する事を可能にするゲームだと思います。
詰将棋は手筋や流れを身につけるのに最適
基本的な戦法や定跡を学んである程度、利用して指すことができるようになったら、詰将棋にも取り組むと更に将棋の棋力を高めることに繋がります。
定跡と同様に詰将棋でも、基本的なものから難易度の高いものまで様々なレベルがあります。詰将棋は、本、ゲームアプリなど多種多様な形体で利用できます。
自分のレベルに合った詰将棋に取り組むことをお勧め致します。自分のレベルに合っているかどうかは、実際に取り組んで(考えて)みれば分かります。時間をかけて考えれば、大体解けるのであれば、その人の棋力レベル相当であることを示しています。少し難しくても、答を見ると納得できたりするのであれば、少し上のレベルですが、最初はしんどくても、だんだん慣れてきて、身に付きやすいと思います。
きのあ将棋のサイトには、きのあ広場というページに「実戦で良くある形の詰将棋」と言う詰将棋に取り組むことができます。各ページには、詰将棋が4問、難易度が低いものから高めのものが順に掲載されています。きのあ将棋の詰将棋にも挑戦してみるのも良いかもしれません。ただし、解説などがないので、ある程度自力で解ける棋力が必要となります。
自分に合った上達方法を見つける
基本を学んだり、繰り返し練習することで、スキルが向上するというのは、多くの事に該当する上達法の基本です。基本的な事柄から先に関しては、色々な選択肢があると思います。
町道場や教室に通う。本をたくさん読んで勉強する。オンラインのリソースを活用する。など選択肢は様々です。
上達方法は一つではありません。ある人に合った方法が、別の人に合うとは限りません。自分にあった上達方法を見つける事も重要です。
かく言う私も、上達方法を模索中です。実際に取り組んでみて、良いと思ったことなどについても、本サイトでこれから投稿していくことを予定しています。
コメント